日常生活で見られる初期のBPSD(認知症の行動・心理症状)の具体例①
2015.10.02 更新
①妄想
●「大切なものが盗まれた!」と言って、お嫁さんを疑う。
こんな様子が見られます。
1.「大切なものだから誰にも見つからないようにしないと」といって財布をタンスの中に隠す。
2.しばらくして買い物に行こうと思い、支度を始めるがいつもの場所に財布がない。
3.「ない、ない、ここにもない・・・」 探すが隠した場所を思い出せない。
4.旦那に「泥棒が入ったのかもしれない、財布がなくなっている」と言い出す。
「泥棒なんて入らないだろう」と言われる
5.「泥棒じゃないってことは・・・あの人が盗ったんじゃないの?」とお嫁さんを疑う。
「おい!自分のお嫁さんになに言ってるんだ!」
■対処法
話題を切り替えましょう。
妄想が強くなっているときは、いくらご本人に「泥棒などは入っていない」、
「自分は盗っていない」と説明しても、聞き入れないことがほとんどです。
まずは、できるだけこの話題から意識をそらせることが大切です。
上記の例の場合は「後で一緒に探すから、ちょっとお茶にしましょう」と言って
一回休憩できる時間をもってはいかがでしょうか。
さらに、妄想が向く相手(お嫁さん)と距離をとるようにします。