2016.03.02 更新
■医師の指導による習慣改善だけでも治る
いざ受信をするときは何科に行けばいいでしょうか。
「受診するなら、かかりつけの先生が適切です。
便秘は薬を処方してもらえばそれでおしまいではなく、
適量に調整しながら進めていく必要があります。
そのため。お近くでかかりやすい医院がいいと思います」
かかりつけの内科医がいない方は、消化器内科を受診するのもいいでしょう。
医療機関では大腸がんなどの病気の有無を検査。
問題がなければ、問診を通して、生活習慣の指導をうけられます。
「薬を飲まないと全くダメだった方でも運動と
食生活の改善だけでよくなったという方もいます」
便秘の原因となる生活習慣を確認し、自分にあてはまるものがないか
確認してみるといいでしょう。
特に、先生が力説されていた排便姿勢については
あまり知られていませんが、今日からできる画期的な便秘改善法と言えます。
■慢性便秘を引き起こす生活習慣例
●食物繊維不足
便秘の患者さんは1日に1~2gしか摂っていないという方がほとんど。
目標は1日20g異常、便秘の方なら40gぐらい
摂ってもいいのではないかと思います。
◇食物繊維豊富レシピをご紹介
●運動不足
肛門や直腸の周りの筋肉の衰えは便秘の原因となります。
腹筋などの運動をすることが大切です。
●水分不足
水分は便を軟らかくし、量を増やしてくれます。
高齢の方は水分不足になりがち。
積極的に摂取しましょう。
●薬の影響
薬剤性の便秘が増えています。
がん治療のモルヒネ、精神科の処方薬を服用している方は
便秘になりやすいと言われています。
●排便環境の問題
小児の便秘が増えているのは、
なかなか学校でトイレに行けないからと言われています。
●排便姿勢の問題
和式トイレでしゃがんで排便する方法が解剖学的には理想であり、
洋式トイレでの排便姿勢は腸が曲がりくねっているので
排便しにくいと言われます。
便秘でない方はどんな姿勢でもいいですが、
便秘の方は適切な排便姿勢を実践してみましょう。
☆洋式トイレで排便しやすい姿勢とは?
①前かがみになる→②足置きを置く→③太ももと背中の角度が35度に
×新聞や週刊誌を持ってのけぞって座るのは最も排便しにくい姿勢です。
※健康生活マガジン「健康サラダ」2016年冬号より